関市のヒト

すきを楽しみ、人を引き寄せる世界のナイフショールーム ~個性を活かす私らしい働き方~

西村 陽子さん

幼稚園教諭→老舗刃物屋三代目

第6期せきららゼミでは「関ではたらく」をテーマに、大学生が8名のゲストにインタビューを行いました。
普段は、決して聞くことができないような「せきらら」な話をたっぷり聞いた大学生たち。果たして、どんな話が聞けたのでしょうか?

本記事は、愛知学院大学5年の今井萌香さんが書きました。

せきららゼミの詳細およびほかの参加者が書いた記事はこちら (別ウィンドウで開く)

株式会社山秀 世界のナイフショールーム店舗外観

西村さんの仕事について。事業内容、働き方、一日のスケジュールなど

お父様から受け継いだ株式会社山秀の代表取締役を務める西村さん。山秀は、関市役所からほど近い関市西境松町に店舗を構えています

山秀は、実店舗と専用のショッピングサイトにて、ナイフや包丁、各種関連用品の販売、アウトドアや料理のイベントなどを行なっています。

西村さんの一日は、社員の方々と行う朝礼から始まります。全体ミーティングは週1回、そのほかに社員の方々と1対1で話す「1on1ミーティング」にも取り組んでいるそうです。

西村さんは、社員の方々の「個性を活かした企画づくり」や「海外事業の経理」を主に担当されているそうです。経営者としては、8時間労働にこだわらず、社員同士が助け合える仕組みや、どこであっても働ける体制作りなど、生産性を保ちつつ誰でも働きやすい環境作りに尽力されています。

ナイフ専門店で常時1000点以上のナイフが見れる実店舗は日本でも類をみないそう!

西村さんにとって「働く」とは

「個性を活かす、楽しむこと」。

前経営者である西村さんのお父様からは、会社を継ぐにあたって「社長は、常に社員に指示を出し会社をまわしていかねばならない」と教えられました。しかし、時代や環境にそぐわないその考え方に疑問を持ちます。

個性を活かすことで働く側が「楽しい」と感じ、それが売り上げに繋がっていく様子を見て、新たに掲げた理念をお父様にも認めてもらえるようになりました。

社員の方々と

西村さんの学生時代

~小学生時代~
引っ越しや、派手なお父さまの影響もあり、低学年まではおとなしい小学生だったという西村さん。カウボーイハットにブーツという出で立ちでまちを歩くお父さまに恥ずかしさを感じつつも、個性的なお父様に「自然と人が集まり商売に成功していた」ことに大きな影響を受けたと話されました。

~中学生・高校生時代~
小学生のころと打って変わり、活発に部活動に打ち込む中学生時代を過ごされました。
中学生時代は、テニス部の部長を務めていたという西村さん。まだまだ上下関係の激しい時代、先輩からの厳しい指導に耐えながらの活動でした。当時の顧問の先生の助言もあり、自分たちが上級生になった時にはこういった風潮を変えていけるよう部内を導いていきました。
「どこかで変えないと何も変わらない」。
ご自身も社員もモヤモヤした気持ちを持ったまま働くことのないよう、学生時代に学んだこの経験は現在の経営にも活かされています。

~大学生時代(18歳から22歳ごろ)~
短期大学に入学した西村さん。幼児教育と初等教育を学び、幼稚園と小学校の免許を取得しました。その後「これからの世の中、働きながら子育てをする家庭が増える」と考え、保育士の資格も取得しました。
子供たちや障がいを持った方々との関わり中で、その人らしさや個性を知ることの素晴らしさ、その個性を活かして働くことの大切さに気づいたそうです。

幼稚園教諭時代の西村さん

西村さんの人生の転機

子育てをしながら、父の会社を継ぐために父の理想の社長に近づこうと頑張っている最中、東日本大震災が発生。このことは、西村さんにとって大きな転機となりました。

それまで、日々に追われるような毎日を過ごしていましたが「明日死ぬかもしれない。自分はどう生きたいのか」「このままでは後悔する」と思うようになったそうです。

刃物が錆びてしまった被災地に、商品を送るために連絡を取った友人の闘病経験を知り、よりポジティブに物事をとらえるようになり、会社を引き継ぐ覚悟が決まりました。

社員の方々の笑顔がステキですね!

西村さんが、普段生きる上で大事にしたいこと・願っていること

西村さんは「楽しむ」ことを普段生きる上で大事にしています。
自分だけではなく、周りのみんながそのように感じられるようにしているそうです。
“引き寄せの法則”について教えていただきましたが、自分が笑顔で楽しんでいれば周りにも広がって“引き寄せられる”と感じています。
そのため、仕事をするうえでも「やりたいことを楽しんでやる」ことを大切にしていて、そのうえで結果がついてくると考えているそうです。

また、西村さん自身、家族にとても支えられてきたとのことで、「感謝」の気持ちをとても大切にされています。
会社を継ぐかどうか悩んだときにかけてもらった、旦那さんの「自分らしい社長に」という言葉は当時の自分を救ってくれたと語ります。このようにたくさんの支えがあったから今があると考えています。

「楽しむ」ことを大事にされている西村さん

「関市で働く」ということに関して、西村さんがパッと想い浮かぶこと

関市は可能性がある場所だと考えています。刃物をはじめとするたくさんの魅力があるため、日本だけでなく海外からも人が集まります。その魅力を活かして、多くの人が集まり、可能性を広げていくことを願っています。

刃物まつりには多くのお客様が訪れます

西村さんの趣味、休日の過ごし方

自分が社長になる際に、タロットで占ってもらい背中を押してもらったそうです。
今では、お客様やスタッフをみることができるようになり、お客様からの依頼が入った時は、時折お店でもタロットしています。

休日は、家族や友人と旅行に行って過ごします。旅行先で出会った方と友達になったり、立ち寄ったお店と取引をするようになることもあるそうです。

旅行を楽しむ西村さん

西村さんの今後の展望、考えていること

西村さんは今後、ショールーム横の車庫を改装してカフェを開く予定があるそうです。

刃物業界の社長という立場になり、カフェと刃物をつなげて多くの人に刃物の魅力を知ってほしいと願っています。また地元の方や女性など、なかなかショールームに入りづらい方々にも気軽に来てほしいとおっしゃっていました。西村さんの夢は続きます!

2023年から寺子屋のフードバンク活動にも協力しています

西村 陽子さんに質問!

    Q:西村さんの夢は何ですか?
    A:小幼稚園の頃は「幼稚園の先生になりたい」と思っていました。その後、小学校になると色々なことに興味が広がった後、短大生時代まで親の顔色を伺いながら無難な将来像を抱いていました。会社を引き継ぐにあたって、自分を見つめ直したのは30代~40代と遅くなったけれど、自分らしい女性目線の刃物屋の実現を夢みて動き始めました。

    Q:関市の魅力は何ですか?
    A:関の刃物は知名度が高く、関市の最大の魅力だと考えています。多くの人に刃物の魅力について知ってほしいです。

    Q:関市のおすすめのスポットや名物、体験してほしいことは?
    A:刃物の魅力をたくさんの方に体験してほしいです。切り比べやいろいろな用途での使用など、刃物の良さを体験できる場を作っていきたいです。また、関市にはキャンプ場やBBQ場が多くあるため、そこで使えるナイフなど、刃物以外の魅力とも関連させていきたいですね。

西村 陽子さん

世界のナイフショールーム山秀 代表取締役
元幼稚園教諭から、老舗刃物店の代表へ異色の転身。自身が関心のある教育分野と家業の刃物を掛け合わせた事業作りをはじめ、スタッフの自分らしさとやりたいことを実現し、イキイキ働ける職場づくりを行う。

株式会社 山秀ホームページ (別ウィンドウで開く)